【連載第4回】「10.29」横浜フリューゲルスサポーターの視線〜11月7日〜


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第3回はこちら「【連載第3回】「10.29」横浜フリューゲルスサポーターの視線〜11月3日〜

 

まず、1点記すことがある。

11月7日アビスパ福岡戦。この日に「横浜フリューゲルスを存続させる会」がスタートしている。その中心運営者は試合前にコメントを出している人…まぁ、よく三ツ沢で見かける人だなぁと思ってた。そうしたら、続いて出てきた会長の人は、あまり見かけない人だなぁ…という印象を持った。

コメントも緊張で噛んでたし。後日「あぁ、バックスタンドによくいる人だ」と思い出す。その彼が、のちの横浜FC初代社長になる人である。

 

 

この11月7日がターニングポイントとなり、この日から「既存のフリューゲルスの形の存続」というよりも、「僕たちのフリューゲルスを造る」という流れにシフトしていったこと。それと、その「僕たちのフリューゲルスは、僕の大好きな既存のフリューゲルスではない」として、行動から離脱される人が出始めてきたことの2点を記しておく。

 

 

選手らのコメントで、その当時のことを注釈していきたい。

「仮にフリューゲルスの存続が果たせたとしても、僕らはフリューゲルスを去らなくてはいけない。彼らがフリューゲルスを造ったとしても、当初は経営も成り立たないだろう。僕らへの給料も満足に払うこともできないだろう。僕らのせいで「新しいフリューゲルス」が座礁するのは忍びない。だから、僕らは去らなきゃいけないんだ。」そのようなことを口にする選手は多かった。去らなければならない状況の中、フリューゲルスでプレーを続けた選手の気持ちは想像しがたい。

 

 

アビスパ福岡戦が行われるこの日は「ホーム最終戦」でもあるので、試合後には「選手・監督による挨拶」も予定されていた。また同時に「全日空スポーツの社長による挨拶」も予定されている。それが原因で、試合前から既にスタジアムは「不穏な空気」を醸し出していた。

 

 

一応記しておくが、この消滅騒ぎの渦中においてすべてのフリューゲルスのサポーターは「こちらからの非暴力」を貫いた。それはサンバしかりウルトラ然り、中心だけではなくバックスタンドやメインスタンド然り。そして、すべてのファンやサポ然り。

「抜き打ち合併当日の夜のANAでの一件」もあるが、これも「あくまでフリューゲルスサポは先には手も拳も上げていない」ことを記す。

 

 

全日空がのらりくらりと「まるで僕らをクレーマー客の様に扱うさま」に何度も騒然とさせられたが、最終戦であるこの日にも、あの人らは「普通の人はそんな対応はまず絶対にしない」ことを最後の最後に行った。

 

 

通常の「最終戦のセレモニー」は、大体のクラブは「今年は優勝できなくてゴメン。でも来年こそは頑張る→場内一周コース」で行われるし、そこに引退・退団選手の挨拶でホロりと泣かされるもの。

 

 

しかしそれは【来年がある】という未来がそこにあるから…。

 

 

会長が語った、”男”前田浩二の「自分の子供にどうしてフリューゲルスはなくなるの?悪いことしてないのに…という疑問に回答できなかったことの悲しみ」にしろ、監督であるゲルト・エンゲルスの「誰でもいい、助けて。」という断末魔にしろ、山口素弘がセンターサークル中央に立てたフリューゲルスのフラッグにしろ、そして、場内一周の時のコルリダの「言っておくが、まだ終わってないからな!」というサポにも選手らにも発した叫びにしろ…「こういう気持ちを、ほかのサポたちに味あわせたくはない」って心から思う。

 

 

 

 

そして、全日空スポーツの社長の挨拶が始まる…

 

 

全身に重装備をして頭部に頑丈なヘルメットを被り、屈強な精鋭された警備員たちに守られながら「合併の撤回はありえません。Fは新チームのものです」と言い残し、足早に逃走した社長を、すべてのサポがスタジアムで見て、かなり場内が騒然した。何人かの人はグランドに降りて、それこそ社長を再びグラウンドに引っ張り出す…な雰囲気だった。だが、そこで「存続させる会」の人が懸命に

 

 

「こらえてください。こらえてください。これから起こそうとする「未来」のために…」

 

 

と発して一言で、少なくとも僕は我に返った。

 

 

この日が、これからの「ターニングポイント」になったのである。

 

短筆

 

フリューゲルスのサポーターが展開した署名運動で有名なのは、11/1日の夕刻の横浜駅前の署名運動だと思います。

 

 

サポ有志が駅前で署名活動しているときに、フリューゲルスのジャージ着た全選手が急きょ合流し、活動をしたこと。しかし、事前に許可を得ておらず、また、騒ぎが大きくなったために当局から待ったがかかりいったん解散させられたものの、結果15分くらいで1000人の署名を集めたというもの。

 

 

署名活動はフリューゲルスの試合会場のみにとどまらず、関東のJリーグや旧JFL以下のカテゴリの会場でも行われていました。そこにフリューゲルスのサポが行った例もあれば、他クラブのサポーターが率先して行動した例もありました。

 

 

また、試合会場以外にも、主要なサッカーショップにも署名用紙が(有志により)置かれて、そこで署名された方々も多くおられました。

 

記事/とび丸 (@loveforfulie)

サポ観戦記とかスポーツ競技観戦記とか雑記を書いてます。

http://ameblo.jp/flugelsforever/


 


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