J1が知らない、徳島ヴォルティスサポーター“3つ”のスタイル


徳島

今年は徳島ヴォルティスがJ1に初チャレンジする。
昨年末に行われたJ2昇格プレーオフに進出。決勝で京都サンガを下して見事にプレーオフを制し、意気揚々と昇格してきたヴォルティス。先日のやべっちFCにて俳優・大杉蓮さんが「フォルランが徳島のピッチに立つなんて・・・」と話をしていたのが話題になったが、ヴォルティスがJ1のピッチに立つこと事態が感無量のサポーターも多いだろう。

 

とはいえ昔からのオールドサッカーファンや、多くのJ1サポーターにとって、ヴォルティスの名前こそ知っていれど、どんなクラブなのか?というのはあまり多くは知られていない。

ここではそんな徳島サポーターのスタイルについて紹介していこうと思う。

 

 

 

イタリア風の格好良さ

ヴォルティスサポーターを語る上で欠かせないのが、彼らがスタジアムで作り上げるビジュアルの良さ。

イタリア系ウルトラスの影響を色濃く受けているであろうそのセンスだが、海外の物まねをするだけでなく良い意味でアレンジが効いており、J1のクラブとの戦いでも物怖じする必要はないだろう。

旗、ゲーフラ、マフラー、シャツ。そして強面なコア部分のサポーターがかっこいい。

ヴォルティスサポーター

 

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ヴォルティスウルトラ

 

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http://vortis.seesaa.net/article/53534281.html

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http://guzzi.blog74.fc2.com/blog-date-200909.html

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また、彼らが歌うチャントもイタリア系の影響を受けている。

例えばこの

代表的な徳島のチャント。
立ち向かえ 立ち向かえ戦士達 俺達が望むもの

徳島のゴールだけ 徳島の勝利だけ

という歌詞だが、ヴォルティスのチャントの中でも非常に使用頻度の高く、他サポーターからも人気の曲だ。

 

 

しかしこの曲はもとを辿ればイタリア系の曲。一番最初に歌い始めたのがどこのクラブだかは定かではないが、YouTubeにてイタリア・セリエD(5部)のS.S.D Citta Di Brindisi Calcioのサポーターが歌っているのを確認する事が出来る。
実際に聴いてみると徳島のチャントと非常に類似していることがおわかりいただけるだろう。

海外のチャントを真似る事は世界中どこでもある話だが、ヴォルティスサポーターのイタリア系からのリサーチ力はリスペクトに値するのではないだろうか。

 

 

チンチンチンチン

 

また、 ヴォルティスサポーターをいえばすぐ頭に浮かんでくるのが、スタジアムで流れてくる不思議な音色の楽器だ。

 

画面に映るサポーターが使ってる不思議なこの楽器。

いったいなんという楽器かわからないという方がほとんどだと思うが、この楽器の本来の使われ方はこれだ。

 

 

踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損々!

そう。これは阿波踊りで使う「鉦」と呼ばれる鳴りもの。ゴール裏から歌われるチャントに合わせ、「チンチーンチンッチン」と鳴り響くこの楽器が、ヴォルティススタイルの構成に欠かせない。

海外サポーターのまねだけではなく、自分たちの地元スタイルをしっかり織り込んでるあたりに、ヴォルティスのスタイルを色濃く感じる。

 

ベートーベン

また、ヴォルティスサポーターは試合前にベートーベーンの交響曲第9番を歌う。

さらにはゴール裏にもベートーベンの肖像が描かれた横断幕が掲示されたり、ベートーベンのフラッグやマフラーを確認する事が出来る。

 

どうして彼らはベートーベン推しなのだろう。いったいこれはどういうことなのだろうか?
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実は徳島という地は、日本で最初にベートーベンの第九が演奏された場所とされている。徳島にとって、ベートーベン本人との関係こそないが、第九は非常に徳島に馴染み深い楽曲なのだ。
Wikipediaによると
1918年6月1日に、徳島県板東町(現・鳴門市)にあった板東俘虜収容所で、ドイツ兵捕虜により全曲演奏がなされたのが、日本における初演とされている。この事実は1941年に、この初演の2ヶ月後に板東収容所で『第九』(第1楽章のみ)を聴いた徳川頼貞が書いた『薈庭楽話』で明らかにされていたが、長く無視され、1990年代になって脚光を浴びた。

とされており、ある意味歴史的な地。

 

阿波踊りの鉦もそうだが、ヴォルティスサポーターは地元の特色をサポートスタイルに織り込むのが非常に上手である。四国という地元愛の強い地域というのももあるのだろうが、こういったスタイルのサポーターは近い将来にACLなどに出場した際でも、徳島の誇りを胸に堂々と戦うことが出来るだろう。

 

これら3つが彼らのスタイル。

イタリア系のビジュアル、阿波踊りの鉦、そしてベートーベン。

これらは徳島サポーターを語る上で非常に重要なツールだろう。

 

ただ、徳島はプレーオフこそ東京に大挙してサポーターが集まったが、従来のリーグ戦でのアウェイゲームの動員力や、メイン・バックを巻き込んでのホームゲームの雰囲気作りなど課題は多い。

 

さらに、今回徳島ヴォルティスについて下取材をする中で、こんな書き込みがTwitterでされているというタレコミもなされた。

 

 

 

 

これらのツイートは1月30日に徳島ヴォルティスオフィシャルサイトからリリースされた、「ポカリスエットスタジアムのクリーンアップ活動をしよう」というインフォメーションに対してされたツイートである。

プロフィールに「徳島ゴール裏ゲリラ活動家」「ANTI EHIME」「ウルトラ活動展開中」などの記述がなされており、その他の書き込みを拝見しても彼らがヴォルティスサポーターなのは間違いないだろう。

 

 

何もJリーグの考えやスタイルを彼らに押し付ける訳ではないが、ボランティア活動など有志が集まってイベントや行事を行うのはJリーグサポーターの良い面である。それに、普段からお世話になっているスタジアムを綺麗にしよう・・・という感覚は、日本人であれば持っていてもおかしくないはずだ。

ボランティア活動の参加・不参加は各々の自由かと思うが、クラブが先導して行うポジティブなイベントに対してこのようにネガティブな書き込みがなされるのは、良くも悪くも海外ウルトラスのイデオロギーに染まりすぎているのではないだろうか。
ましてや徳島は昨季のJ2での平均観客動員数は18位。決してサポーターの数が多いクラブではないし、四国は元来からアクセスが良い土地ではない。J1に昇格したからといって、お客さんを増やす取り組みを怠ってはいけないクラブだ。

 

 

もちろんほとんどの徳島サポーターがこういった考えではないと思うし、発言した彼ら自身もこういった発言に辿り着くまでに、ヴォルティスのサポートを通じて様々な経験をしているはず。なので悪気がある訳ではないだろうし、一概に否定することはできない。

クラブや協会、リーグから「サポーターは呼べばタダで働く・・・」とでも言わんばかりの、善意を逆手に取った嫌な考えを感じることもないわけではない。例えば秋冬制移行問題などを例に出せば、東北のサポーターはそんな感覚を少なからず感じているだろう。

 

彼らも熱心にヴォルティスを応援する中で、何か思うことがあったはずだ。そこは尊重したい。

 

ただ、こういう機会にファンを定着させないことには地方クラブの未来はない。いつ大塚製薬がスポンサード出来なくなってもおかしくない時代だし、そういった事態が訪れた場合にクラブを救う可能性はあるのはサポーターだけだ。フロントとサポーターが協力し、より良いクラブを作っていってほしい。

 

徳島スタイルでのJ1定着。

とはいえ、数年前まではJ2でも最下位争いをしていたようなクラブが、プレーオフという形であれ昇格するのは県民の夢でもあるだろう。

サポーターのベーススタイルは間違いなくあるし、名将・小林伸二監督のもとチームの戦術的整理もされてきた。なのでサッカー的にもサポーター的にも徳島スタイルがJ1に定着する可能性は十分にあるし、四国からでも立派にプロクラブを運営することが出来るという証明が出来れば、フットサルやなでしこリーグ、さらにはバスケットやバレーなどその他のスポーツにとっての希望となる可能性がある。

四国からジャイアントキリングが起こせるか?今シーズンは徳島ヴォルティスから目が離せない。

 

記事/さぽーたるふっとぼーる編集部

画像提供 / @88HIGu、石井一樹


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Comment

  1. 匿名 より:

    サポーターを奉仕と捉えるか客と捉えるか
    それは各個人の判断であって
    Jリーグの良識とかイデオロギー云々とかいえる話ではないと思います

    • sapofuto より:

      コメントありがとうございます。
      奉仕活動についてはおっしゃる通りだと思います。イデオロギーの記述に関しては、そういう傾向があるのでは?という危惧といいますか、指摘に近いものだと考えています。

  2. 匿名 より:

    徳島のコアサポがこのザマだと動員が少ないのも納得。
    初心者がわざわざこんなとこに行きたがるとは思えない。
    ボランティアにセンスとか求めてる時点でクソだろ。追い出せよフロント。

  3. 匿名 より:

    ボールボーイにアルコールぶっかけるのが徳島スタイル。

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