コレオグラフィだけが大一番のサポートではないと証明したF・マリノスサポーター


コレオグラフィの成長


近年、Jリーグでサポーターが行うコレオグラフィのクオリティが上がっている。

数字や英字だけに留まらず、難しい漢字から凝ったイラストまで・・・本当に胸を打つような演出がサポーター主導で進められ、選手達のパフォーマンスを向上させるひとつの要因となっている。

これは我が日本のサポーターが成長してきたという証拠であり、海外のサポーターと比べても見劣りしないようなサポートが出来るようになってきた。日本人が本来持つ、丁寧で細かい仕事を行えるという国民性にもマッチしており、今後益々のクオリティ向上が期待される分野だ。

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ほんの10年前まではスタジアムを一色に染めよう!と、入場の際に配られるシートを掲げてチームカラーで彩るのが精一杯だった時期が確かにあった。

良くても3色・・・というより3エリアに分けるのが限界であり、昨今のような細部にこだわり抜かれたコレオグラフィをお目にかかれる機会はなかなかなかったように思う。もちろん、シンプルに想いを伝える・・・というような意図はあったかもしれないが、では当時に今のような細かいことが出来たかというと、難しいと言うのが本音なはずだ。

 

これだけを見ても、Jリーグ20年の歴史の中でサポーターが積み重ねてきた経験値は大きいなと感じるし、先行きが不透明なJリーグにあって、今後もそれなりに大丈夫だろうと安心できる数少ない要素である。

 

 

乱発しすぎではないかという懸念

 

しかし、近年のJリーグではコレオグラフィのクオリティが高くなった反面、あまりにもコレオが多用されすぎているのではないかという問題がある。

 

ホーム開幕戦、ダービー、中断期間明け、天王山、ホーム最終戦・・・アウェイでも行うことがあったり、ナビスコや天皇杯で上位に進出すれば連続して行うこともしばしば。下手すれば年間で10回近くコレオを行ってるんじゃないか?というようなクラブもあったりする。

特に頻繁にやって悪いものではない。が、やはりあまりにも頻発してると選手も慣れてしまうし、コレオを行いながらテンションが上がるはずのサポーター自身も、そんなに普段と変わらぬ迫力となってしまってはもったいないのではないだろうか。

まあ、それはそれでいいのだが、先日のサポーターを無視したこんな問題とかこんな問題とかこんな問題とかは、もちろんサポーターの気持ちを踏みにじったJリーグ側に問題はあれど、あんまりにもコレオを頻繁に行うが故に

「別に俺らが先導してやっても良くね?しょっちゅうあいつらやってるし」

てな具合に思われてしまった(可能性のある)サポーター側にも問題があるかもしれない。

 

ナビスコや天皇杯の決勝、更にはリーグ戦の優勝が決まるような試合では、とりあえずコレオやっとけというのが最近の風潮となりつつある。特にナビスコは準決勝と決勝の間にかなりの時間があるので、凝ったコレオグラフィを見せつけてやろうじゃねーかムフフというコアグループの本音が聞こえてきそうな勢いだ。

 

 

違うアプローチでサポートを行ったマリノスサポーター

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そんな中、今季のマリノスサポーターはひと味違った。

勝てば優勝という舞台に6万人が訪れたアルビレックス新潟戦。コレオグラフィではなく、巨大な旗。所謂バンデーラでスタジアムを彩ったのだ。

 

 

日産スタジアムというスタジアムは、コレオグラフィを行うには難易度の高いスタジアムだ。

確実に埋まる1階席は傾斜がかなり緩く、人文字を作り上げようものなら解読はかなり難しくなる。事実、2007年の横浜ダービーでは5万人の観客を集めて、スタジアムの空気感は過去最高のボルテージ。1階席はもちろん満員であったが、バックスタンドでの「PRIDE」の文字はお世辞にも見やすいとは言い難かった。

傾斜のキツい2階席なら、選手のいるピッチからでも理解しやすいものが作れるはずだが、この2階席がぎっしり満員になるのはクラブワールドカップの決勝ぐらいのもの。Jリーグでやろうものならスカスカで格好悪いものが出来てしまう可能性がある。

さらに、F・マリノスのチームカラーである、青・白・赤のトリコロールも話を難しくしてしまう。

この3色は色としてのバランスも取れており、それだけで綺麗な組み合わせであるのだが、如何せん文字を作ったりイラストを作ったりするのに向いている組み合わせではなく、細かい表現をしようとすればするほど、何がなんだか分からなくなってしまいがちなのだ。

 

 

という事情というか問題があったりで、どうしてもマリノスのコレオグラフィは毎度毎度似たようなものになってしまいがちである。「マリノス コレオ」とかでググってもらえればよくわかるはずだ。

トリコロールというカラー自体がシンプルで綺麗なものなので、やったらやったで美しいのだが、違うパターンの演出も欲しいところだったのだろう。それにチケットは売れそうな気配があっても、マリノスのチケットは試合日近くになってから売れ始める傾向がある。実際はどれほどの入場者数になるかわからないので、コレオの計算も難しい・・・そんな思惑もあった新潟戦だったはずだ。

そんな中、このアプローチは見事だった。日産スタジアムは日本で一番大きなスタジアムなので、この布がいかにどでかいかというのは想像では分からないかもしれない。6万人の空気感は最高のもので、あとは結果を待つのみ。

 

しかし、マリノスは敗れた。そして連敗し、もう手の届く場所まであった優勝のシャーレを逃した。

 

 

天皇杯でのリベンジ

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優勝を逃したマリノスは意気消沈することなく勝ち続け、天皇杯ではファイナルに進出する。

 

私は一体どんなアプローチで会場を盛り上げるのか?ということも気になっていたが、新潟戦と同じバンデーラを使用しての演出となった。澄み切った青空の下でのバンデーラや無数の揺れる旗は、F・マリノスのトリコロールというチームカラーを最大限に活かした、それはそれは美しいものであり、選手達の士気をグッと高めたであろう。

 

そしてこの演出の勢いそのままマリノスは前半で2得点を奪い、サンフレッチェ広島に完勝する。

サンフレッチェのコレオも、漢字を使用したなかなかのものであったが、この日のF・マリノスサポーターと比べると見劣りしてしまっただろう。

マリノスにとって久しぶりのタイトルとなった2014年の元日は、F・マリノスサポーターによる「コレオグラフィだけが大一番のサポートじゃない」という証明にもなった。新潟戦のリベンジにもなったかもしれない。

 

 

 

 

日本人の特性なのかもしれないが、気が付くとどうしても似たようなことをやってしまっているような気がする。

それはコレオグラフィだけでなく、最前列に並ぶ大旗もそうだし、チャントやコールもそうだ。

選手だって同じような選手が同じようなプレーをしているような気もするし、そもそもそんな風潮は日本という社会全体に言えることかもしれない。

 

 

そんな中、この日のマリノスサポーターは90分を通して自分たちの持ち味を十分に出した。それに呼応されるように、選手達も100%の個性を発揮した試合だったと思う。

 

自分自身が本来持っているポテンシャルや個性を最大限に出すことが一番大事だよね。そんな考えについつい脱線してしまい、何かを考えさせられてしまうような元日だった。

 

 

さぽーたるふっとぼーる

 


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Comment

  1. なし より:

    なんだ、この気持ち悪い記事。
    横浜選手も広島にリベンジとか言ってたけど、優勝逃した事に広島関係ないだろ。
    直接対決で負けて逃したわけでもなく、自分たちから崩れただけの自滅のくせに。
    横浜がリベンジすべき相手は新潟と川崎ですよ。
    コレオがどうとか広島の方が見劣りするとかアホですか???
    この試合もそんなもん関係なく単純に横浜が強かったそれだけの事なのに、
    試合以外の部分で対戦相手サゲって、本当に気持ち悪すぎ。

    • 匿名 より:

      サポーターの気持ち分かってなさすぎ
      サポーターもチームと一緒に戦ってるんだよ

  2. (*^^*) より:

    横浜のリベンジが新潟と川崎っていうのも違う気がする。難しいけど、終盤にかけて守備は安定したが決定力のとこで苦戦を強いられたというか、横浜相手に対戦相手が集中し1位と戦うモチベーションが他とは違った。
    リベンジする相手は2014年のリーグ優勝を勝ち取れるかのチーム自身にあると思う。

  3. aaa より:

    この記事キモすぎてワロタwwwww

  4. 匿名 より:

    コメントの皆様が仰る通り。リーグはウチが点を取れなかっただけ。

    けど事実ウチが天皇杯を獲ったそれだけ。

    ひとつ言えるのは快晴の空にはトリコロールが似合うってだけ。

    負け犬どもがごちゃごちゃ言うなや。

  5. 匿名 より:

    また写真無断転載してる…

  6. 名無し より:

    それぞれのクラブのサポにはそれぞれの演出があって、J2クラブとかでビッグフラッグ等なくてもきれいな演出はある。「とりあえずコレオやっとけ」的な発想は全くないし、そういう見方は失礼。

  7. 匿名 より:

    負け犬沸きすぎwww

  8. 匿名 より:

    マリサポ勘違い多い。
    負け犬はリーグ戦で広島相手に2勝するも自滅したマリノスの方。
    重要度と重みでは明らかに天皇杯<J優勝。
    負け試合に俺たちの応援が届かなかったとか、自分達に勝手な自意識過剰をのせすぎてる。

  9. 匿名 より:

    横浜のコレオはクオリティが低いからやらなかっただけだろ

  10. 匿名 より:

    写真無断転載などインターネットメディアとして有り得ないです。閉鎖してください。

  11. 匿名 より:

    なんかピントがズレまくりな記事内容ですね。
    サポとしては、「とりあえずコレオやっとけ」という
    風潮があるというのはまず有り得ない。
    コレオができる程の大舞台での試合というのは特別なものだし、
    サポはそういった試合での応援が出来る喜び、そして大舞台で
    戦う選手達にサポートをするといった気持ちを表すために、
    コレオをするのであるから、今回の記事はハッキリ言って
    サポの想いや気持ちを軽視し、失礼に値してる。

  12. 匿名 より:

    ぶっちゃけ、コレオって言っても、ほとんどの人は言われたままにやってるだけよ

    他にもいろいろアピールする方法があって、こういうのも面白いよねって話でしょ

  13. 匿名 より:

    初めて読んだけど集客できる数に比べて箱がデカすぎるマリノスさんでは
    コレオがスッカスカになるからやらないだけ(笑)
    クソダサい言い訳。
    まともに出来たから言ったらカッコよかったかもしれないのに…

コメントしたり文句言ったり褒めてみたり

神戸コレオ
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