代表チャント、大不評で歌われなくなった幻の曲「ジェリコの戦い」は実は名曲?


 

 

「オーバモニッポン」
「アイーダ」
「エンターテイナー」

この辺りはすっかりサッカーの応援では定番の曲となった。

スタジアムだけでなく、スポーツバーやパブリックビューイング会場、大きな大会で勝利を収めると渋谷のスクランブル交差点や道頓堀などの繁華街でも聴くことの出来る、お馴染みの曲である。

バモニッポンはもう20年以上。アイーダも日韓ワールドカップの時期から歌われはじめたと記憶しているので、10年以上も歌われている曲で、代表戦の翌日にはついつい脳内再生してしまうチャントである。

 

 

 

しかし消えていったチャントも多い。
「日本のゴールが見たい!ラララララララー」のフレーズでお馴染みのチャントは、今でも高校サッカーなどで馴染みの深い曲だが、もとは代表チャント。しかし、多くの著名人から歌詞のミーハーさを指摘され?徐々に姿を消していった曲である。

柏レイソルの応援歌の代表曲、「グリーングリーン」も、一時は代表のサポーターシーンで多く耳にすることのできた曲だ。今でも時たま歌われることがあるが、トルシエジャパン時代は最も使用頻度が高く、コンフェデレーションズカップで準優勝まで躍進した日本代表を支えた。

 

 

その他にも多くのチャントが現れては消え、また現れては消えとしているのだが、非常に多くのサポーターの不評を受け、あっという間に歌われなくなったチャントがある。

それがこちらのチャントだ。▼


 

 

このチャントは、南アフリカワールドカップに向けての新チャントとして、2010年東アジアカップ中国戦から歌われたチャントで、以後しばらく代表のゴール裏で良く歌われたチャントである。

「ララララララララニッポン ニッポン ニッポン

ララララララララニッポン オーオーオーオーオー」

ウルトラスニッポンとよしもと芸人がコラボレーションした曲「元気ニッポン!」でもこの曲がベースになり、

 

なかなか認知はされなかったが、ワールドカップ直前ではラジオやテレビなどで割と耳にしていた曲である。

 

 

 

 

しかし、大不評により徐々に姿を消し、今ではまったく聴くことがなくなった。当時は代表のゴール裏でこの歌がはじまると、嫌な顔をする人もチラホラいたのが実状。

ネットでも不評は多く

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などの否定的な書き込みが多く見られた。

 

 

 

この曲、もとの曲名は「ジェリコの戦い」といい、非常に有名な黒人霊歌。旧約聖書でイスラエル人を引き連れたジョシュアが、「約束の地カナン」の入り口と言えるジェリコの町を攻め落とした話がもとになった歌である。

エジプトで奴隷として扱われていたイスラエル人が勝利を収める話であり、後の黒人奴隷はこの曲から多くの勇気をもらった。

アフリカ地方では広く歌われている曲であり、恐らく代表サポーターの中心部は南アフリカで強豪達と戦う日本代表に姿を重ね、現地のサッカーファンにも共に歌ってもらおうと考えたのであろう。


しかし前述の通り、あまりにも評価の低いことから徐々に姿を消していき、すっかり「ジェリコの戦い」は歌われなくなってしまった。

 

 

 

 

だが、評価の低いジェリコの戦い。実は原曲を聴くと結構カッコいいのだ。

この動画を聴いてもらえればお分かりになると思うのだが、代表チャントで「オーオーオーオーオー」と歌われている部分が原曲と大きく異なっているのがわかる。

というか「オ」の数が根本的に足りない。この部分が原曲に近いように、もしくは代表チャントらしいアレンジが効けば、今も歌い継がれているような気がしてならない。

 

 

さらにこちらの動画、日本人の女性が合唱するジェリコの戦い。こちらも必聴である。

 

 

カ ッ コ い い 。

 

 

このように抑揚がつき、元のメロディ通りに歌われれば結構かっこいいのだ。(まあ、この人達に歌わせれば、例えドリフのテーマであってもめちゃくちゃカッコ良く歌ってくれそうではあるが)

頭の中で、代表ゴール裏がこのバージョンを歌うことを想像すると、結構シビれる。

上記ふたつの動画を流した後、もう一度こちらを聴いてほしい。

 

やっぱりダサい。

 

 

 

とはいえ、もともと代表ゴール裏は、Jリーグと違ってサポーターが入れ替わり立ち替わりの世界である。味スタの代表サポーターと豊スタの代表サポーターはほとんどが別物であり、試合開催の頻度も高くないことから連続性もない。それだけに代表でチャントを広めるというのは、かなり難しい挑戦なのである。

Jリーグであれば、1週間おきに試合があり、ホームスタジアムの試合も隔週で行われる。なのでしっかりと発案者がレクチャーを行えば、徐々に曲は広まり、浸透していくのが普通ではあるのだが、代表戦はなかなか難しい。

 

 

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さらにこの時代はサッカーの不人気という問題もあった。

この曲が歌い始められた東アジア選手権中国戦は味の素スタジアムで開催され、なんと観客動員数は25,964人。今では親善試合であろうとも5万人前後の動員は当たり前。チケットも即日完売でプラチナチケットと化している代表戦だけに、かなり寂しい客入りである。

さらに5日後に国立競技場で行われた香港戦は、なんと16,368人。Jリーグ発足以来、最低の観客動員数となった。

その後、人気カードである日韓戦はやや持ち直したが、それでも観客数は42,951人と寂しい結果となっている。

 

代表戦は開催頻度が低いために、新チャントの浸透具合は最初が肝心。いかにコアなサポーターにしっかり覚えさせられるかどうかが鍵ではあるのだが、そもそもの観客数が少なければ難しい。

東アジア選手権後も、豊田→長居→埼玉と開催地は転々とし、そのまま日本代表はワールドカップへと旅立つために出国していってしまったので、なんとなく「ジェリコの戦い」は定着しないまま。当然、本大会のパブリックビューイングなど、ライトなファンが多い場所では歌われることなく、いつの間にか国内の代表戦でも歌われなくなってしまった。

 

しかし上記2つの動画を見た方は、この「ジェリコの戦い」が、もしかしたら名曲になり得たのではないか・・・?との思いを持つ方もいるだろう。

どこかのJクラブサポーターが、チャントとして採用してくれないかを期待する。

 

記事/湯取俊二


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Comment

  1. 匿名 より:

    湯取俊二の嘘つき糞野郎 黙ってろ!

    死ね、この糞バカ!

コメントしたり文句言ったり褒めてみたり

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