J20年。僕らのサッカーは何が変わってどう成長したのか。

公開日: : 最終更新日:2013/07/20 国内サッカー , , , ,



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Jリーグが始まって20年経つ。

 

誰もがマイヤーのゴールに衝撃を受け、ジーコの華麗なプレーに憧れた。

 

時代を彩るスター達に囲まれ走り出したJリーグは、日本中をサッカーの虜にした。

 

20周年を迎えた今、日本サッカーは何が変わったのだろうか。

 

誰もが憧れたマンチェスターユナイテッドで優勝トロフィーを掲げる選手が生まれ、全く日の目に出なかった女子サッカーは。なでしこJAPANと認知されワールドカップを制覇し国民栄誉賞を受賞した。

 

一歩一歩確実に世界との距離を詰めていく日本のサッカーについて2つの観点から勝手ながら考えてみたい。

 

(1)   育成システムの進化

 

現在、プロサッカー選手を目指す子供たちの環境は大きく変化した。

情熱と確かな経験を持つ指導者が子供たちに経験を伝え、本気で子供たちが夢を叶えるための手助けをしている。

 

プリンスリーグや高円宮杯などレベルの高いリーグやカップ戦も創設され、少しでも多くボールに触れるために、以前からトレセンで取り入れられていた8人制のサッカーが小学生のカテゴリーでは本格的に導入された。

 

この8人制というのは非常に難しい。

 

基本的にはGK1枚DF2枚MF3枚FW2枚でプレーするチームが多い。

 

だが実際のところ広大なスペースを埋めることに追われ、形などにとわれている場合ではない。

 

この人数では守備時にスペースを埋め切る事が出来ないために、オーバーラップによって確実に攻撃で数的優位を作ることが出来る。

 

逆に、サイドを攻略されるリスクも11人制より高くなり、そこでボールを失ってしまうと確実にピンチを作られる。

 

だからといってサイドばっかりに気を取られるわけにはいかない。

 

個々がボールを保持しなければいけない時間が確実に増え、チャンスとピンチの連続をくりかえすことで子供たちの確かな技術とゲームの流れを読む力が鍛えられる。

 

このように、11人制とは違ったメリットも非常に多いのが8人制の特徴である。

 

しかしながら、個人的にはデメリットの方が大きいのではないかと感じる。

 

というのもサッカーは、やはり11人で闘うスポーツだからだ。

 

11人で闘うということは、考えている以上に大切な事ではないだろうか。

 

パスを受けるための正しいポジションを理解すること、カバーの感覚や突破力といった個々のストロングポイントは、11人制で子供の頃に養うことが大切だと思う。

 

小学生のカテゴリーでは、一人の選手を止めるためにマンツーマンで一人ぴったりマークを付けることは決して珍しいことではない。

 

当然、一人で止められなければ2人、3人と増える。

 

海外で活躍する香川や宇佐美のようなドリブルに強烈なストロングポイントを持つ選手というのは、一人でそうした状況を打開して成長したはずだ。

 

攻守の切り替えが激しい8人制の試合を主要にするよりかは、近年充実してきたフットサルを練習に積極的に取り入れながら、基本的な技術の向上と攻守の切り替えのスピードを上げることを目指す方が有効だ。

 

サッカーで重要になってくるバイタルエリアの攻略、前を向く難しさ、トップにボールを当てる感覚、サッカーというスポーツの重要なポイントが犠牲になっているのではないだろうか。

 

 

 

 

 

(2)   トレンドの変化

 

各国から来た外国人助っ人は口を揃えていった。

 

Jリーグは組織力が高いと。

 

しかしその組織力とは、あくまでも組織的な守備という観点だった。

 

こと攻撃に関しては、シンプルなボールを突破力のあるブラジル人に向かってシンプルに入れるというチームが非常に多かった。

 

そんなJリーグに一石を投じた監督がいる

 

イビチャオシム

 

日本サッカー界の発展に貢献した外国人は数多くいるが、現在のJリーグに大きな影響を与えた功労者の一人として、彼の存在はとても大きい。

 

圧倒的な運動量の選手が連動してサイド、そしてバイタルエリアを崩してゴールを陥れるサッカーは現在の日本のサッカーのトレンドだ。

 

日本人に向いたサッカーとは何かという一つの案を提示した彼の功績は大きい。

 

また、彼の指導を経験した監督の中には、旧ユーゴスラビアでW杯ベスト8という成績を残したストイコビッチ、そしてサンフレッチェ旋風を巻き起こし、現在魅力的なサッカーをする浦和を率いるペトロビッチ監督がいる。

 

チームに存在する選手によって、サッカーのスタイルは異なるかもしれないが、受けた影響は小さくない。

 

オシムの言葉には選手の心を変える力があった。

 

考えて走れ

 

ただ走ればいいわけではない。オシムのサッカー哲学だ。

 

「走らなければならないときに走る。ボールを失えば、チームのバランスを取り戻すために走る。『走る』には、責任のあるプレーをしろというメッセージが込められていた。」

 

全てはチームの勝利のために求められた肉体的・精神的な強さから生まれる責任感は、高い技術を持つJリーガーの能力を活かし、次のステージに進むために不可欠なことだった。

 

ピクシーの愛称で親しまれ、世界で活躍したファンタジスタであるストイコビッチは自らの体験を踏まえて語る。

 

考えて走ることによって、高い技術を持った選手は進化すると。

 

肉体強化が強い精神力と心の余裕を生み、技術や創造力をさらに高める。

 

体力・責任感・自由心を一体化させるオシム氏の指導法は、そんな日本代表の長年の課題も解決し、体格で世界に劣る日本が圧倒的なシンキングスピードを活かしたサッカーで世界を翻弄するために必要なものを伝え、日本サッカーの成長を格段に速めた。

 

現在、Jリーグから日本人らしいサッカーを武器に世界で活躍する選手が増えた。

彼らが活躍する姿を見ると、ワクワクが止まらない。

 

まだJリーグが始まって20年だ。

 

これからどういう風に成長するのだろうか。

 

それぞれの夢を乗せたJリーグは歩みを止めない。

 

 記事/yoshitake @yoshi_take



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